薬剤師争奪戦決着
真剣勝負の続きです。
勝負は思わぬ結果で終わりを迎えました。
空気の読まないAさんが、Bから役満を上がったのです。
勝負の結果としては、Aさん、私、C、Bの順番でした。
Bは泣きそうな顔をしていましたが、勝負に負けたからと、素直に身を引く事をCに伝え、私は、案外Bが筋を通す所を見直したのです。
その後、終始にやけているCの事が気になっていると、嘘の様なタイミングで薬剤師さんが登場したのです。
病室内の視線が一斉に薬剤師さんに集まり、その異様な雰囲気に、薬剤師さんも驚いた様で、たじろいでいました。
すると、Cが薬剤師さんに一言、「今、姉さんの話しをしていたんだ」。
私を含めた一同は、「!!??」。
薬剤師さんは、「もう、なんの話しですか」と言っていましたが、誰一人答えられる人はいません。
そして、やっと状況を理解できた一同の目線は、Cの方向を向きましたが、なんとCが号泣しているのです。
意味がわからない薬剤師さんと、笑い声が響く病室内は、未だに私の記憶に残っております。
その後、C、私と立て続けに退院しましたが、退院した時は、あれほど嫌だった病院に後ろ髪が引かれました。
Cは退院する時に、Bとがっちり握手をしていたのも印象的であります。
その後のCの恋の行方はわかりませんが、あの病室内での生活はもういちど学生生活を送ったかの様に、深く心に刻まれました。